不連続作品鑑賞

感想めもです。ネタバレしかない。

紫のアリス/柴田よしき

紫のアリス/柴田よしき

あ〜はいはい一般受けの良い文章より映画とかの方が映えるタイプのライトミステリね、って読み始めは思ってたんですけど、だんだんん??思ったよりアリス色濃いな…え??これなにが作品世界の現実なんだ??てなっていって、最後には全部綺麗に繋がるんですよ!結果だけみちゃえばわりと最初の想像通りなんですけど、そこに至るまでの経緯がめちゃ良かった。違和感の散りばめがわかりやすくて助かる。信頼できない語り手好き。
この作品一作であまりにも完璧なアリスなぞりミステリになってるから、多分実際映画になってもばえるし面白いと思う。ただこの現実と妄想の違いがわかんなくなっていく描写は一人称小説で読んだほうが本当になにもわからなくなっていって良いと思うんだよな〜!見立て殺人好きなら楽しめると思います。てかラストが私の好みなのかもしれん。
イッキ読みおすすめて帯に書いてあったけどそれはマジです。時間おくとただでさえわからなくされてる物語が本当にわからなくなっちゃう。あと登場人物の暗記に自信がない方はメモりながら読んだ方がいいです。